今、円満な夫婦生活を送っている夫婦でも、親の介護が始まると夫婦仲がギクシャクし始め、離婚に至る可能性はけして低くありません。
例えば、奥さんが旦那さんの親を介護している場合。
旦那さんは日中は仕事をしているため介護に協力はできません。それは仕方ないことなのでしょうが、休みもなく介護をしていれば奥さんはストレスがたまってしまいます。
それなのに、もし旦那さんから配慮のないことを言われてしまったら、奥さんとしては「やってられない」ということになるでしょう。
こんなところから夫婦仲に亀裂が入り、最終的には離婚してしまう夫婦が少なくありません。
ちなみに、介護の問題が原因で離婚してしまうことを「介護離婚」というそうです。
せっかく今まで長年、仲良くやっていたのに、親や義両親の介護で「離婚」なんて、悲しすぎますよね。
今はまだ親の介護が必要ないあなたも、その時になって慌てたり、旦那さんとギクシャクしないように心構えておくことが必要だと思いませんか?
でも、心構えておくといっても、何をどう準備すればいいのでしょう?
実は、このことは今の私にとっても切実な問題で、考えていることなのです。だから今回、このことについて、自分のアウトプットとしても書くことにしました。

もしあなたが、私と同じような状況であれば、いい機会ですので一緒に考えてみませんか?
親の介護の準備っていつから始めればいい?
まず、「親の介護の準備」はいつから始めたらいいのでしょう? 親が何歳になったら始めるといいのでしょうか?

あなたが30代前半なら、あなたの親はまだ50代後半〜60代前半位なのではないでしょうか?

その年代だとまだまだ若いですよね。「介護」とはまだ縁遠い状態ではないでしょうか。
あなたの親が現役で働いていたり、友達グループで定期的に旅行に出かけたりしているのであれば、「まだまだ元気」な証拠。
親自身が「まだ介護なんて!」という状態でしょう。
こういう状態なら、介護の準備を今すぐにする必要はないかもしれませんね。

あなたが40代半ば〜50代であれば、親も65歳〜70歳を超えているのではないでしょうか。

70〜75歳を超えるあたりから、足腰が弱くなったり、病気で病院のお世話になる人も増えてきますね。
体力が衰えてくると、人は「健康」について真剣に考え始めます。
それと同時に、「自分が動けなくなったらどうしよう」ということについて切実に考え始めます。
もしあなたの親がこういう状態になっているのなら、「親の介護の準備」をスタートすべきではないかなぁ、と思います。
● 親が定年などで仕事をやめてから
● 親が「体力が衰えた」と言い始めるようになったら
● 親が病気がちになったり、病院通いが増えだしたら
親が「体力がなくなった」とか、「最近、病院に通っているんだ」ということは、まめに親と連絡を取らなくては分かりません。
もしあなたが、「便りがないのがいい便り」と、親とあまり連絡を取っていないようであれば、まずは親の健康状態を時々確認するために、連絡を取ることから始めるといいのではないでしょうか。
普段から親とこまめに連絡したり、親と仲良しなのであれば、問題ありませんね♪
親の介護の準備って何から始めればいい?
今お話したように、まずは「親とまめに連絡を取り合う」のが親の介護の準備のスタートではないかと思います。
この時に注意したいのは、「あなたから親に連絡を取る」ことばかり考えず、
「親があなたに連絡を取りやすい状態」にも目を向けることです。
仕事中はスマホをオフィス内に持ち込めなかったり、電源をつけられない職場もあることでしょう。
その場合には、あなたの勤め先の電話番号を教えたりなど、親からあなたに連絡をすぐ取れる方法についても考えてみましょう。
ちなみに、私は現在、会社勤めをしていません。自宅の電話や自分のスマホも常時オンにしています。またメールアドレスも親は知っていますので、私の親はいつでも私に連絡をつけられる状態です。
親と話し合っておくこと
親の介護について考えるときには、まず「介護に対する親の考えや希望」を聞いておくことが大前提になります。
例えば、親が「自宅で介護を受けたい」のか、「施設に入って介護を受けたいのか」によっても、その後の対応が異なってきます。
「施設に入って受けたい」のであれば、どんな施設なのか、それだけの蓄えが親にあるのか、といったことも聞かなくてはなりません。あなたが準備する必要があるのかもしれません。
自宅で介護を受けたいのであれば、誰が面倒を見るのか、誰かお世話をする人を頼むのかといったことも、今から決めておいた方がいいかもしれません。
そして、兄弟や親族以外に介護を頼むのであれば、役割分担やどんな順番で面倒をみるのかを当事者同士で今から話し合う必要がありますね。
誰か(他人)を雇うのであれば、金銭的余裕があるのか、ということも把握しておく必要があります。
●介護をどこで受けたいのか(自宅か施設か)
●誰に介護をしてもらいたいのか
●介護を受けるための金銭的蓄えがあるのか
上の3点を今から話し合ってみるのは、けして早くないでしょう。
施設を見つけたり、介護に他人をたのむ場合には、時間がかかるので、どういったもの(機関、施設、サービスなど)があるのか、今から勉強しておきましょう。
なお、これは「自分の親」についてですが、旦那さん(または奥さん)にも、親の介護についてどう考えているのかについて聞き、話し合ってもらう必要があります。
親の介護の準備について夫婦で話し合っておくべきことは?
次にすべきことは、「義両親の介護を将来どうするのかをお互いに知っておく」ことだと思います。
これをきちんとしておかないと、「こんなはずではなかった」ということがおきないとは限りません。

「俺の親が倒れたら、介護よろしくな」で会話が終わっては駄目ですよね。
その先の「具体的」なことを話し合いましょう。
旦那さんはどうして欲しいのか、妻である自分はそれができるのか…。

「うちの親が倒れたら実家に戻るから、よろしくね。」
あなたの旦那さんは一人で家事ができるでしょうか?
お子さんがいたら、子供のサポートは誰にまお願いしますか?
いざ親や義両親が倒れて介護が必要な状態になって、旦那さん(または奥さん)が自分が予想していなかった行動(対応)を取った時、あなたはどう思うでしょうか?
理解してあげられますか? 耐えられますか?
自分勝手に感じたり、腹が立ったりしてしまわないでしょうか?
親の介護の問題がなければ、何も問題なくラブラブな夫婦だったのに・・・といったことにならないようにするためには、「親の介護をどうするのか」を夫婦で常日頃、話し合うことが必要ですね。
とはいうものの、話し合っていくうちに、「すぐには解決できない」ものがあったり、「どうにも解決できない」ものがあることに気づくかもしれません。
自分達だけで解決できないものがある場合には、専門家や行政などの人に相談するなど、「他人の手を借りる」という視点を持つことも考えましょう。

「今、解決できないことがある」ことを認識できただけでも、大きな一歩だと思います。
それをどう取り扱っていくのか。頭が痛いかもしれませんが、それを考えることもまた、「親の介護の準備」だと私は思います。
まとめ
今回は「親の介護の準備」を「いつから」「どのように」ということをお話しました。
ざっくりとでしたので、つっこんだ具体的なところまで触れることができませんでしたが、いずれ、具体的な事例や解決の仕方なども書いていきたいと思います。
ちなみに、私の旦那さんの両親は亡くなっています。逆に私の両親は2人とも健在です。ですから、私の親の介護が必要になります。

私の両親についていえば、私が大学生の頃から「娘(私)の世話にはならない。施設に入る」と言っており、それができるだけの蓄えがあります。
これは、私の旦那さんにも伝えてあります。
しかし完全介護が必要でない場合は、状態によっては私が実家に戻り、部分的に介護しようと思います。そして、時々親戚にお願いしようと思います。ただ、親戚のどの人にお願いできるかはまだ見極めていません。
また、もし完全介護が必要な場合、どんな施設が近くにあるのかは私は把握していません。💦
今回、年末は私の実家に戻りますので、そのあたりのことを話し合ってきたいと思います。
ちなみに私の旦那さんは、簡単な料理はできるし、洗濯物も自分でやる人なので、そのあたりのことは私はあまり心配していません(笑)
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