「夫婦茶碗」を買いたくて、「夫婦茶碗買いまーす!」という記事を以前に書きました。
(覚えていらっしゃいましたら、ありがとうございます)
ところが旦那さんから、「もうちょっと色々見たほうがいいんじゃない?」というアドバイス(ダメ出し?笑)がありました。
そこで、旦那さんの言うとおり、他の夫婦茶碗を見ることにしました!
そして、見ていくうちに、色々種類があるんだな〜ということが分かりました。
そこで、これから「夫婦茶碗」を選ぶ時のポイントについて、数回に分けて書くことにしました。
もし、あなたが今、友達夫婦のために何かプレゼントを贈ることを考えていて、候補の中に「夫婦茶碗」があるとしたら、是非読んでいただければと思います!
今回は「夫婦茶碗の大きさ」に焦点をあてて行きたいと思います!
夫婦茶碗って、普通の茶碗と何が違うの?
そもそも『夫婦茶碗』って何なのでしょうか?
『夫婦茶碗(めおとぢゃわん)』の定義は、
夫婦で使用するように、大小二つで一組になっている茶碗。
(引用:goo辞書より)
夫婦茶碗は「大小二つで一組」。当然ですが、大きいほうが男性(旦那様)用、小さいほうが女性(奥様)用です。
つまり、夫婦茶碗というのは、「男性用と女性用のサイズが異なるペアの茶碗」ということです。
夫婦茶碗の大きさが男女で違う理由
男女で茶碗の大きさが違うのは、男性の方が食べる量が多いからなのでしょうか?(「女性」はあんまり食べるなってこと?笑)
今から3年ほど前の2016年にもこんなツイートがありました。
フランス人の友達の結婚祝いに夫婦茶碗を送ったら新婦の不興を買ってしまったという失敗話を同僚から聞いた。もちろん「なぜ妻の方が小さいのか、夫より少なく食べろという意味か」と眉をしかめるフランス人の感覚が全く正しいわけだが、それを認識できる日本人はどれくらいいるんだろう。
— シュナ (@chounamoul) August 15, 2016
なかなか興味深いツイートですね!
「男女同権」の概念が日本より古くからあった欧米からしたら、この疑問は「当然」でしょう。
あなたがもし外国人の友達に同じように質問されたら、答えられますか?
夫婦茶碗の男女の大きさの違いは人間工学から
この疑問に対する答えは、本の中にありました!
江戸時代、「決まり寸法」という、人体の寸法から道具類の適切な大きさを算出する方法が考え出された。
その決まり寸法によれば、茶碗の口径は身長の八パーセントとなっていて、そこから男用12センチ、女用11.4センチが割り出された。決して、男尊女卑の思想が根底に流れているわけではないのである。
(竹内均編『頭にやさしい雑学読本4』三笠書房63頁)(参照:https://blog.goo.ne.jp/yahchigoo/e/99c699b9aa3755b35eb94c579fbd46b5)
「茶碗の口径が身長の8%」!
これは私にとっては新しい知識でした。
「男尊女卑のあらわれではない」ということを自信を持って言えますね!
よく考えたら、子供用の茶碗が小さい理由も、この理由からなんでしょうね。
それにしても、江戸時代の「決まり寸法」ってすごい!
江戸時代から、「人間工学」的な考えがあったんですね。バカに出来ませんね。
ということで、夫婦茶碗の歴史についても、ちょっと触れてみます。
夫婦茶碗の歴史
茶碗はご存知のように、元々「茶の湯」、いわゆるお茶を飲むために使われた器でした。
奈良時代から平安時代にかけて、中国から伝来したものです。
ご飯を食べるものとしての「茶碗」ができたのは江戸時代に入ってからです。
それまで庶民たちは、木でできた「椀」にご飯をよそって食べていました。
現代の「木の茶椀」のイメージ
もしあなたが学生時代に「歴史」が得意科目だったらおわかりかと思いますが、江戸時代というのは、庶民文化が花開いた時代でもありました。そして「職人文化」も盛んになっていった時代ですね。
こういった時代背景を元に、「茶碗」がご飯を食べるものとして作られるようになっていきます。
決まり寸法とは?
さて、先ほども出てきた「決まり寸法」。これは何なのでしょうか?
これは「江戸時代」に作り出されたもので、その当時の男女の体のサイズ(身長や手など)が基になっています。
江戸時代は、男女の背の高さが今よりも低く、また背や体つきなど今よりも違いがあまりなかったようですので、この「決まり寸法」が当時、受け入れられたのだと思います。
さて、この「決まり寸法」により、男女用の茶碗の大きさが異なるようになったわけですが、ご飯を食べる茶碗を「ご飯茶碗」と呼ぶようになり、本来のお茶を飲むためのものは「抹茶茶碗」と呼ぶようになります。
そして、現在では「お茶碗」と言えば、「ご飯を食べるもの」という認識が広がっています。
夫婦茶碗にぴったりのサイズって?
江戸時代の男女の身長の平均から割り出した「決まり寸法」によって決められた茶碗の大きさ。

私の身長は150センチ。8%というと、
150cm X 0.08 X100 = 12cm
…っていうことは、男性用の茶碗でもいいわけね。

わたしの身長は160センチだから、その計算だと13cm近く。
でもダイエット中だから女性用茶碗で十分だわ〜。
子供用でもいいくらい(笑)

Bさんの旦那さんって身長が185センチあるのよね。
だとすると、14.8cm!
15センチ位の茶碗じゃなきゃダメですねー(笑)

どんぶりじゃ大きすぎるしねー(苦笑)
オーダーメイドの茶碗なんてあるのかしら?

どうなんでしょうね〜。
でも、そこまで細かくする必要性もなさそうですけどね・・(笑)
上の会話を見てもわかるとおり、江戸時代と比べて日本人の身長は男女とも飛躍的に伸びました。
ちなみに、江戸時代の日本人の男女の身長の平均は、
江戸時代になると、人々の平均身長は男性で155cm~156cm、女性で143~145cmと日本史上最も低い値をマークします。
(参照・ライブドアニュースより:https://news.livedoor.com/article/detail/15345961/)
思わず「ひく(低)っ!」と叫んでしまいました(すみません)。
ちょっと横道にそれますが、この参照ページによると、江戸時代が今までで平均身長がどの時代よりも低かったそうです。原因は「動物性蛋白質」の欠乏だったとのこと。
何はともあれ、これだけ日本人の身長が伸び、しかも、個人の身長差も昔とは違って大きくなりましたので、茶碗の大きさももっと色々な種類があっていいような気がしますよね。
「サイズもオーダーメイドできる夫婦茶碗」というのがあるとベストかもしれませんね。
夫婦茶碗でサイズができるオーダーメイドのものってあるの?
私が以前、ご紹介した「夫婦茶碗」は、名入れができるものでした。
でも、これはサイズや色が既に決まっているものなので、「オーダーメイド」とは言えませんね。

サイズも細かい指定ができる夫婦茶碗のオーダーメイド。
楽天やアマゾンも見てみましたが、そこまでの対応をしてくれるショップはなかなか見つかりません。
勿論、イラストや名前を入れる程度だったら沢山あります。
ただ、「そこまで厳密にこだわらなくても」という人のほうが大半だと思いますし、ましてやプレゼントされた人が、「この茶碗の大きさは自分には合わない」と文句を言ってくるというのは、ほぼありえませんよね。
(いたら、ビックリですが・・・笑)
とはいえ、ちょっと気になりましたので、サイズも細かく変えられてる夫婦茶碗のオーダーメイドのお店を探したいと思います。(期待してお待ち下さい・・)
まとめ
「夫婦茶碗」は男女用のサイズの違うペアのご飯茶碗です。江戸時代から広まり、茶碗の大きさが決まったのもこの頃です。
茶碗の大きさは身長の8%がが目安で、男性で12cm、女性で11.8cm となり、それが現在でも踏襲されています。
しかし、当時の人達と現代人の身長は全く異なりますので、もっと色々なサイズの茶碗が合ってもいいかもしれませんね。
とはいえ、プレゼントする相手の夫婦の身長を聞いて、それに合わせるといった細かいことは必要ありませんし、そもそも茶碗のサイズを変えて作ってくれるという対応ができるお店も一般的ではありません。
勿論、そういったオーダーメイドのお店もあるとは思いますが、コストはかなり高くつくのではないかと思います。
「夫婦茶碗」というのは、男性の方が大きく、女性の方がやや小さい、ということだけを頭に置いておけば大丈夫だと思います。
そして、「なんで大きさが違うんだ?」と外国人の友達に聞かれたら、今回お話をしたことを、そのお友達にも話してあげて下さいね♪
それでも納得してくれないようなら、次回からはサイズ・デザインが同じの色違いの茶碗をプレゼントするといいでしょう。
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