一ヶ月ほど前に「『夫婦神話』を捨てたら幸せになっちゃいました」の本のことについて取りあげました。
その時は、この本のAmazonでのレビューを中心にご紹介しましたが、今回はこの本を読んだ私が、ここにレビューを書きたいと思います。
このレビューは、「あなたがこの本を買うべきなのかどうか」という視点で書いています。
この本の大事な部分(肝)についてもつっこんで触れますので、この記事を読めば、あなたはこの本を買わなくても、実際読んだのと同じぐらい情報と理解が得られます!!(^0^)
でも、この本を買った方がいい人もいます。
そのことについては、後半部分に書きます。
ちなみに、今回の記事は、すっご〜く長いですので、ご了承&ご覚悟下さいね(笑)
「『夫婦神話』を捨てたら幸せになっちゃいました」はどんな本?
著者:心屋仁之助 出版社:WAVE出版 出版日:2019年6月20日 ページ数:192ページ 価格:1300円+税 (Kindle版あり) |
先に私(なり)の評価を書くと、5つ星中 「4つ星 – ★★★★」 です。
「夫婦神話を捨てたら幸せになっちゃいました」は何時間で読める?
この本は 191ページ しかありません。
(ちなみに出版社としては192ページになっていますが、これは裏書きを含んだページ数です。)
そして文字の大きさが、かなり大きい です。
1ページあたりの文字数が200前後。ページによっては220文字位あるのもあれば、わずか100文字程度(見出しを除く)というページもあります。
※通常、文庫本の1ページは600文字や700文字です
文字が大きいですし、会話調で書かれているので、スッスッとよむことができます。
私は40分かからないで読み終わってしまいました(^_^;)
(速いと思うかもしれませんが、私は昔から読むのは速い方です)
なお、人が一分間で読める文字数は400〜600文字と言われています。
文字を読む速度を測れる「読書速度測定」によると、日本人の1分間の平均読書速度は400〜600字だそうです。
(引用:「Webマスターの手帳」より)
ということは、この本は1分間で2ページは進むということになりそうですね。
もしあなたが一分間に400文字読めるとしたら、「191÷ 2 = 95.5分 → 1時間35分 」と1時間半程度で読めますし、一分間に600文字以上読めるとしたら1時間以内で読むことができます。
もし友達との待ち合わせに1時間以上ある場合には、カフェにこの本を持って入れば、一冊読めてしまいますね!
「短時間で一冊読み切ることができる→充実感、満足感につながる」
という点では、この本はオススメです!
「夫婦神話を捨てたら幸せになっちゃいました」の各章
こちらが本の各章の見出しです。
これを見るだけでも、かなりのことが想像できますヨ❣
第1章 最初から夫婦円満は超ーーー奇跡!!
第2章 世界を救う「飛ぶ族」「飛ばね族」理論
第3章 さらに見つけてしまった!「めっちゃ族」「ふーん族」
第4章 違いを笑えると、なんでもOKになる
第5章 一生お金に困らない結婚生活を送るために
第6章 心屋的「アゲ妻・サゲ妻」理論
終 章 「夫婦神話」を捨てたらもっと幸せになれる
(本より引用)
この各章の見出しだけでも、「夫婦円満」のヒントになるものが、なんとなく分かってしまいますね(笑)
では、第1章からどんなことが書かれてあるかまとめてみますね。大事な言葉はピックアップして引用します。
第1章の「最初から夫婦円満は超ーーー奇跡‼」ではこんなことを言っている
まず、この見出しどおり、「夫婦円満」は普通ではなく 奇跡 だって思っていいみたいです。
「奇跡」だなんて、これだけでも目からウロコですよね♪
あなたは旦那さん、もしくは奥さんとしょっちゅう喧嘩をしますか?
原因は、夫婦それぞれが、「謎のマイルール」を押し付け合うからなのだそうです。
あなたは自分のポリシーみたいなものがありますか?
「謎のマイルール」ってそれなんです。
1人だったらいいけど、2人で暮らすとそれぞれのポリシーって違うし、相手を自分のポリシーに合わせたいって思っちゃいますよね。
だから、「そんなもん捨てちゃえ」とこの本では言っています。
そうすると、人生は劇的に変わるかもしれません。
ところで、日本人って、「きっちり」しなくちゃ!と思う人が多いと思いますが、それさえも捨てていいんですよ、ということをこの本は書いています。
きっちりとしなくたって人には愛されるし、
ポンコツになるとなぜか愛される
(第1章見出しより引用)
と、この著者は言っています。
第2章の「世界を救う「飛ぶ族」「飛ばね族」理論」ではこんなことを言っている
人は「飛ぶ族」と「飛ばね族」の2種類に分類されるのだそうです。
「飛ぶ族」は一点集中タイプで
「飛ばね族」はマルチタイプ。
(本文中より引用)
そして、もし夫婦がそれぞれどちらかだと、理解するのが難しいので喧嘩になってしまうことが多いのです。
分かりやすく言うと、
✔「飛ぶ族」は、一点のことに集中すると周りが見えなくなって、大勢の人の中で空気を読むことが苦手です。
✔「飛ばね族」は全体を見渡すことができるので、その場の空気を読んで話すことができます。
「飛ぶ族」も、少人数での会話は得意です。
野球に例えると、
「飛ぶ族」は長嶋さん
「飛ばね族」は王さん
だといいます。
でも、野球を見ない人や、平成・令和世代には、ちょっとピンと来ないかもしれませんね(^_^;)
本には「飛ぶ族」と「飛ばね族」のチェックリストが細かく書かれてあるので、気になる人は自分がどちらのタイプか、または旦那さん(奥さん)がどちらのタイプか調べてみて、もしお互い異なるタイプだったら、「なんだか理解できないことが多いなぁ」という方が「アタリマエ」ぐらいに思ってもよさそうです!
第3章の「「めっちゃ族」「ふーん族」理論」ではこんなことを言っている
前の章の「飛ぶ族」と「飛ばね族」の他に更に!!! 人には
「めっちゃ族」と「ふーん族」
の2のタイプに分かれるのだそうです。
「めっちゃ族」というのはリアクションが大きい人。ウケると机をバンバン叩いちゃう人。芸人で言うと明石家さんまさんみたいな人です。
「ふーん族」は文字どおり、反応が薄い人です。いつも「ふーん」と落ち着いたリアクションをする人。芸人でいうとタモリさんみたいな人です。
こういう2人が例えば映画に行って、その後カフェで映画の感想を話しても盛り上がらないかもしれませんね。
また、おいしいレストランに行っても、めっちゃ族が期待するような反応を相手(ふーん族)はしないかもしれません。
勿論、「ふーん族」がそういう反応だったとしても、本当は心の中ではすごく感動していたり、めちゃめちゃ燃えている可能性があるのだといいます。
ただ、それを表現する方法が「めっちゃ族」とは違うのです。
ところで、離婚の原因で一番多いのが「性格の不一致」であるのは有名な話ですが、著者は
もしかしたら、「性格の不一致」ではなく、「めっちゃ・ふーん不一致」かもしれません。
と書いています。
確かに、映画を2人で見た後、一方は熱く語り、一方は感想一言か二言で終わってしまったら、
「性格が合わないかも」「価値観違うかも」
って思っちゃうかもしれませんよね。
でも、それって「性格」の問題ではなく、表現する方法、つまり「芸風が違う」ってことだけなのかもしれないんですね。
ちょっと斬新な視点です。
第4章の「違いを笑えると、なんでもOKになる」ではこんなことを言っている
この章の肝はズバリ、「違いを受け入れる」ということです。
でも、これって、口で言うのは簡単だけど、実際は難しいですよね。
夫婦喧嘩というのは、お互いの考えの違いから起こるものですが、この違いに怒るのではなく、作者は
違いを見つけたら、「超〜ウケるんですけど」と笑おう
と、笑うことを推奨をしています。
「冗談じゃない!」って思いましたか?
これは海外で暮らしたことがある人なら理解できると思うのですが、その国にはその国の独特なしきたりや習慣があります。
日本人からすると「ありえない!」っていうのもあります。
最も代表的なものが「時間に対する概念」。
待ち合わせに平気で1時間以上遅れてくるのはザラ。
バス停に時刻表なんてない国もあります。
日本人だと、そういうのってイライラしますよね?(わたしもします💦)
観光だったら何日か〜何週間かしたら帰国するからいいけれど、留学や仕事など、その国に何年か住まなくてはならない場合、そのイライラのために、学校や仕事をやめて帰国しますか?
しないですよね?
我慢しますよね。
あるいは、「仕方ないなー」って諦めて、そういうもんだと思って、その国の習慣にあわせて暮らしますよね。
でも、諦めたらかといって、その国で、生活に支障ってあります?
おそらくないはずですよ。(日本人コミュニティにだけいるのならともかく)
これが、違いを 受け入れる っていうことですね。
だけど、「夫婦関係」になると、我慢するとか諦めるとかなんてしたくないし、「仕方ないなー」って思えないし、妥協したくないことも多々ありますよね。
とはいえ、外国人の習慣と比べたら、日本人同士の考えや習慣の差って、そんなに大きくないと思うのですが、どうでしょう?
「国際交流」の場では、100%納得できなくても、お互いの違いを認め合いましょう、と言われています。
夫婦喧嘩になった原因や背景である「2人の違い」をイライラして捉えるのではなく、その違いを「面白い」「斬新」ととらえ、
違いを見つけたら、「超ウケるんですけど〜」と言って笑い飛ばすことを、著者は推奨しています。
つまり、「違いすぎて笑うしかない」っていう心境になるってことですね。
第5章の「一生お金に困らない結婚生活をおくるために」ではこんなことを言っている
この章では、著者と奥さんとの「金銭感覚」、「お金に対する価値観」の違いが書かれています。
巷では「節約術」について書かれた本が飛ぶように売れていますが、この章ではむしろ反対のことが書かれていて、
✔欲しいものは買った方がいい
✔我慢をやめると収入が増える
ということをおすすめしています。
そしてもう1つ、この章の肝は、「私は豊かさや愛情をもらって当然なのよ」という女子の方がお金持ちの男性に好かれる ということです。。
つまり、「私なんて」と、謙虚を通り越して、卑屈な女性になる必要はないということです。だから
「主婦だからお金を使えない」
…と思う必要もないということです。
先にあげた、お金持ちの男性というのは、「女性を喜ばせたい!幸せにしたい!」という思いが強いそうです。
でも、お金持ちに限らず、男性ってそういう人が多いですよね。
私の旦那さんもそうです。お金持ちではありませんけど(笑)(これ以上書くとノロケになるのでやめます💦)
この章では、女性(妻)に対して「受取上手になる」ことをすすめています。 (特に旦那さんをお金持ちにしたいのであれば)
第6章の「日本の良妻賢母はサゲ妻だ!」ではこんなことを言っている
この見出しを見ただけで批判が来そうですが・・(笑)
この章では女性が頑張るほど男性が「ダメンズ」(ダメな男)になっていくというものです。
だから僕自身の経験から、女の人は良妻賢母で男を世話をすればするほど、男をダメにしていくんだということがわかったのです。
男性って、甘やかしすぎると成長しないけれど、いい意味でほったらかしにすると強くなっていくんです。
(本文より引用)
男性からも「男だけじゃなくて、女もだろ?」というツッコミが入りそうですね(笑)
勿論そうですね!
いい妻であろうとすると、男性を甘やかして何もできない人にしてしまうだけではなく、妻である女性もどんどん苦しくなり自分で首をしめているようなものです。
そしてその結果「怖い妻」になりかねません(笑)
もし、家事や育児が好きでないなら、むしろ「悪妻愚母キャラを確立しよう」と著者は言っています。そして自分の失敗を笑ってしまおうともすすめています。
できるフリをするのではなく、「できない妻」になり、自分を笑い、相手にも笑ってもらった方が、ギスギスするよりはいいっていうものですよね。
そして相手(夫)が何か失敗しても目くじらをたてないこと。一緒になって笑いとばしてあげられる女性になることをこの本では提案しています。
終章の「『夫婦神話』を捨てたらもっと幸せになれる」ではこんなことを言っている
最後の章での肝は3つ。まず2つですが、
✔イヤなことはイヤと言おう!(時にはキレちゃってもOK)
✔ガマンはするな、やりたいことをやろう!
これって「夫婦関係」というより、人間の「生き方」に対してのアドバイスでよく言われていることですね。
でも、「ガマンしないで、キレたりして言いたいこと言ったら、嫌われないかな?」ってちょっと心配ですよね。
そんな時は、第4章の「違いを受け入れる」を思い返してみてください。
「イヤ」ということは、「わたしはあなた(の考え)とは違うの」ということを表明することですよね?
そしてその違いを相手に分かって欲しいということですよね?
ということは、逆に、相手が「きみ(の考え)と僕のは違う」と言われたら、その違いも受け入れるってことになりますね。
これが「お互いを理解し合う」ということではないでしょうか?
違いを違いのまま受け止めることが「理解」だと思います。
「100%自分の思い通りにする」が「理解」ではありませんよね。
そして更に大事なことは、
夫婦の数だけ正解がある
(本文より引用)
これがこの章の3つ目の肝です。
あなたは「夫婦」についてこのようにあるべき、と思っていませんか?
夫婦仲が良くて、子供がいい子で優秀で、
親子関係が良好なのが理想の家族だ。
(本文より引用)
妻は良妻賢母で夫を立て、夜のおつとめも完璧で、
料理も上手で、家事や育児も見事にこなし、
つねに美しく輝いているべきだ。
(本文より引用)
でも、著者はそんな風に思う必要はないと断言しています。
世の中色々な人がいて、個性があり異なる価値観があります。
「〜ねばならない」と思うのではなく、2人で「夫婦の形」を作っていけばいいのです。
また、著者はこんなことも書いています。
「成功するには夫婦仲が良くないとダメだ」(本文より引用)
「夫婦仲が良くないと幸せではない」(本文より引用)
「成功できないのは、幸せじゃないのは、夫婦仲が良くないからだ」(本文より引用)
こんな風に思う必要は全てない・・・と著者は言っています。
そして上の3つも「夫婦神話」ではないか?と書かれています。
別に夫婦仲が良くなくたって仕事で成功している人だっていますしね。
逆に夫婦仲が良くても、会社で出世できる条件ではありませんしね(笑)
このようにもっと柔軟に考え、理想に縛られることなく自由に生きれば、「幸せ」って思えるようになるんじゃないでしょうか?
この本を買わなくてもいい人・買わない方がいい人
もし、あなたが「夫婦円満」でパートナーに満足しているなら、この本はあなたには必要ありませんよ。(^^)v
もし、あなたが「もう離婚する」と固い決意を持っているのであれば、この本を読む必要はありません。
それから、あなたが旦那さん、または奥さんからDVを受けている場合、この本を読むのではなく、一刻も早く弁護士さんと相談してください。
この本を買った方がいい人・買うべき人
もしあなたがこの記事を読んで、もっと詳しいことが知り合い!という場合には、迷わず、いまスグお買い求め下さい♡
→ いまスグ「「夫婦神話」を捨てたら幸せになっちゃいました」を買う
もし、あなたが旦那さん(または奥さん)となんだかギクシャクしちゃってるなぁ…って感じ始めえているようであれば、読むことをおすすめします。この本は、そういう状態の人にとって一番おすすめだと思います。
「夫婦神話」を捨てたら幸せになっちゃいました(Kindle版)
↑ ちなみにKindle版もありますよ。
ちょっと要注意なのは、もしあなたが「毎日のように夫婦喧嘩が絶えない」とか、「1年以上口をきいていない」とか、「もう顔もみたくない」と、ちょっと深刻な段階にいるのであれば、この本では、「物足りない」と思う可能性があります。
もしあなたが、この状態にあるのであれば、本を読むより、カウンセリングを受けた方がいいかもしれません。
この本の著者の心屋仁之助さんもセミナーやカウンセリングをやっているようですよ。無料セミナーもあるようなので、もし、あなたの夫婦関係がちょっと深刻になってしまっているのでしたら、こちらのページがおすすめかもしれません。
KOKORO-YA
https://www.kokoro-ya.jp/
再度書きますが、この本は「なんとなくギクシャクしちゃってるなぁ〜」って思っている人にはオススメです!
まとめ
「『夫婦神話』を捨てたら幸せになっちゃいました」のレビューを「買う必要がないくらい詳しく」書いたつもりです。
だからといって、もちろん、買って無駄だという意味ではありませんよ(笑)
「詳しく書いたつもり」と書きましたが、実際に読んでみると、一層深く理解できるのではないかと思います。
私は「夫婦仲」がいいので、この本を買う必要がない側だと思いますが、、実際読んでみて、「夫婦円満」であっても、気付きポイントはいくつもありました。
また、自分の考えで間違っていなかったんだなぁと思うポイントもありました。だから買って良かったと思いました。
もし、あなたが夫婦円満であっても、 私のように「再確認」として読むのもアリですよ。
ちなみに、私は若い頃から「やりたいことをやる」「イヤなものはイヤと言う」タイプでした(笑)
けっこう喧嘩もよくしていました。
旦那さんには、ちょっときつかったかなぁ..と今になって反省しています。
また、家事も料理もそんなに上手ではありません。
共働きの頃は、「お互いの洗濯物はお互いで洗濯機をまわす」「洗濯ものはそれぞれで干す」という暗黙のルールがあり(笑)、今では旦那さんの方が上手に洗濯物を干したりたためるようになりました💦
こんな私で、こんな状態でも別れずにここまでこれたことは、旦那さんにすごく感謝しています。
そんな感謝の気持ちを持つことができた一冊でした。
ご紹介した本の著者心屋仁之助さんのサイト
https://www.kokoro-ya.jp/
心屋仁之助さんのブログ(アメブロ)
https://ameblo.jp/kokoro-ya/
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